はじめまして、吉川です。
弊社のHPを全面リニューアルいたしました。これを機に、お得意先はじめ、美術館、図書館関係者のみなさまに向けてメッセージを発信するページを設けました。よろしくお付き合いください。
このコラムでは2つのテーマでお話ししたいと思います。
先ず一つ目は各施設様の文化財IPMの取り組みをご紹介したいと思います。私たちは「なるべく薬剤を使わないで、手を掛け目を掛けした文化財保存」のお手伝いをしたいと思っています。既に多くの文化財施設で文化財IPMの考え方が取り入れられていますが、特にIPMメンテナンスの重要性をご理解いただき定期的に実施されている施設様が徐々に増えてきていることは大変喜ばしいことだと思います。しかし、一方で収蔵庫自体に問題が無いに関わらず毎年定期燻蒸を継続される施設が今もあります。各施設様の事情等も可能な限りご紹介しながら皆様と一緒に考えていきたいと思います。
もう一つのテーマは図書の生物被害の問題です。
カビやムシによる被害が全国的に拡がっています。特にカビ被害の拡大は年々酷くなっています。カビの理解、処理薬剤の選択、環境整備等、処理・再発の防止には多岐に渡る知識と経験が必要です。また昨今は風水害による水濡れやカビの問題も大きく注目を集めました。これには知識と経験に加えスピードやマンパワー、必要な機材も要求されます。全国の図書館様の事例をご紹介しながらこのテーマも皆様と一緒に考えていきたいと思います。