日本中から SOSが! カビ被害が 急増!

図書館や美術館の文化財IPMが、日常管理のもとに生物被害を発生させない考え方と実践であるとしたら、レスキュー業務は非日常、突発的なカビ・水濡れ被害からの救済です。

専門的な技術と知識を必要としますので、明治クリックスまでご連絡ください。

カビ被害が 急増している カビ被害が 急増している 3つの原因 (※台風や大雨による雨漏り被害を想定)

まずは被害状況の把握をします。

1)雨漏り発生個所の特定

天井板の濡れ具合や書架の天板の水のシミや水たまり、壁のクラック、床の水たまりやその痕跡、シミの痕跡を調査します。

2)本の濡れ具合と被害エリア分け

天井からの雨漏りは限られたエリアで集中的に濡れ、床に水が回った場合は広いエリアの書架の一番下の段が被害に遭っている場合が多いです。

棚板の奥側など被害に気付きにくい箇所もあり、目視、触診、時には嗅覚や肌感覚も使って雨漏れ箇所を探します。

タイルカーペットも見た目では分かりませんので、触ったり含水計でチェックします。

3)カビの採取と同定

早ければ3、4日目くらいから白い繊維状のカビが出てきます。

1週間もするとクロカビが、2週間程度でペニシリウムやアスペルギルスなど色々なカビが出てきます。

こうなる前に救出しないと図書を棚から取り出せないこともあります。

図書が水を吸って膨らんでしまったり、あるいは表紙同士の糊が溶け出してくっ付いてしまうなどして、棚の図書が完全に一体化してしまうからです。

4)原因追及と雨漏れ対策

2次被害を防ぐために現地で雨漏り被害の報告を行い再発防止策を練ります。

ここからは現場と工場でわかれます。

1)現場作業

濡れただけでカビ被害がない図書や被害の少ない図書は、温度・湿度の測定・記録を付けながら現場で乾燥作業します。

  • 濡れた書庫内は空調や送風機を使って乾燥作業をします。
  • 乾燥作業が完了したら消毒用エタノールで殺カビ・清拭処理。
  • 雨漏れ跡には鉛筆で日付の記入作業
  • 棚への戻し作業

2)伊丹工場での作業

既にカビが発生している図書は弊社の伊丹工場に運び込みます。

  • 乾燥作業
  • ガス燻蒸処理
  • 消毒用エタノールで清拭処理
  • 図書館の棚へ戻し作業

日々の温湿度管理ができているか、カビが発生していないかのチェックを行います。

作業後1年程度は弊社の担当者がお伺いして、問題点がないかチェックします。(新規導入の除湿器から水が漏れていた等の事例が多々あります)

スクウエルチパッキング法とは、濡れたページや紙片を乾いた紙で上下に挟んで、水分を移らせて乾かす考え方です。

濡れた図書の数ページおきに乾いた紙を挟み、何度も紙を替えながら水分を徐々に吸い取らせます。

図書を立てたり下を向けたりして徐々に乾燥させます。

大量に濡れた場合はカビが出ないようにスピード重視で乾燥させます。概ね含水率14%から15%以下を目指します。表紙の表は比較的早く乾きますが、芯は中々乾いてくれません。

乾燥の後半で、図書が開いてしまった癖を取るために図書にウエイトを置いて重しを掛けます。

含水率のチェックを怠ると後で見返しにカビが生えることもありますので慎重に作業します。乾燥作業の最後のチェックは触覚だけでなく、機械で正確に測定するのが大切です。

明治クリックスが「紙のスペシャリスト」と呼ばれる理由。 わたしたちがカビの生態と被害をだれよりも知ってるからです。

日常の管理下で図書資料に発生するカビと、災害時の水濡れによるカビは、生態ももたらす被害も違います。

「カビの生態」や「和紙・洋紙の特性」を知らなければカビ被害の処理計画は立てることができません。

また、施設の躯体の知識、空調機械の仕組みを知らなければ、再発防止計画を立てることはできないでしょう。

カビの同定は分析会社に、躯体は建築会社に、とそれぞれ調査依頼するとなると膨大な時間と費用がかかります。

明治クリックスは、数多くのカビ処理経験を通して知識と技術を蓄えてきました。

カビの採取・培養・同定は自社で行い、書庫内の温度と湿度、ホコリの量、空気の循環状況を総合的に調査・分析して対策をご提案しています。

燻蒸を含む各種カビ処理、そしてアフターケアまですべての工程で信頼いただけるのが、紙のスペシャリストです。